【試合後のジェイク】
▼ジェイク「何か聞きたいことは?」
――潮崎選手と戦ってみてどうだった?
▼ジェイク「8ヵ月だ。これが何の数字かわかりますか? 欠場期間。確か約8ヵ月だったはず。8ヵ月って言葉にするとすごく短いように感じるけど、本人はたぶんいろんなことと戦ってたはずだ。その中でプレッシャーをはねのけてN-1初制覇。ここまでの道のりはたぶん最短なんじゃないかな。彼はとても最短だと思う。けして遠い道のりじゃなかったけど、最短だった。けど、その中にいろんなものが凝縮されてると俺は思ってる。彼からはいろんなものを感じた。俺は一度プロレス界をやめて、潮崎豪は俺とは違うけどNOAHをやめて、また出戻って。相当の覚悟があったんだと思う。プレッシャーもあったんだと思う。受け入れられないんじゃないかとか、いろんなものとの戦いだったと思う。それでも全部それ背負って『I AM NOAH』ってずっと言い続けてる。弱いわけないじゃないですか、そんな人が。けど、俺は自分も出戻りだからこう言っちゃうけど、人間って何回でもリセットできるんだ。いつでもどこでもやる気さえあれば、そしてプランさえ練れば遅いなんてものはない。60、70になったらそりゃ体も動かなくなるさ。頭も回らなくなる。けど、それでもそんな中で変えられるものはいつだってある。挑戦できるものはいつだってある。人間なんだから俺たちは。俺は潮崎豪がそれをまだまだいろんな人に伝えることができると思っている。それはもちろんプロレスを通してだ。だからこそ俺たちは前を向いて戦い続けなきゃいけないし、何があっても勝たなきゃいけないんだよ。もちろん自分自身にだ、それは。すいません、なんか感情的になっちゃって」
――試合後、自ら拳王選手を指名して「自分が挑戦する」と言っていたが?
▼ジェイク「唯一シングル初黒星。それは拳王選手だ。何も思わないわけがない」
――あの負けが自分の中でずっと引っかかっていた?
▼ジェイク「あの負けももちろんそうだし、私はその借りを返すだけです」
――モリス&グリーンがGHCタッグを獲ったが、GLGがNOAHのヘビー級のタイトルを独占したことについては?
▼ジェイク「とても喜ばしいことです。とてもとても。彼らが望んでいたのは結果であって。けど、問題はそこからで、彼らが何を見せるか。それは俺も一視聴者として楽しみですよ」
――「プロレスには夢が詰まっている」と言っていたが、このリングでGLGとして、ジェイク・リーとして何を見せていく?
▼ジェイク「リング上で言ったとおり、少し私的な話をしてしまいましたが、誰だってやり方さえ分かれば、ある程度上のところまでいける。そこからは周りの環境と、自分の持ってる運と、そしてタイミングと。全員が全員、花開くわけじゃない、そんな甘い世界じゃない。それは分かってます。だからあきらめるのかって。それはとてももったいないことです。何度も言うけど、プロレスには夢が詰まっていて、可能性は無限大だ。これを見てるプロレスラーになりたいって思う人たちも絶対にあきらめるな。絶対に突破口はある。夜分、遅くまでありがとうございました」
【拳王の話】「おい、ジェイク。お前からの指名、当然だろ。俺はてめえを倒した。だが、俺が負けた潮崎を倒したのは本当にすげえよな。今日もリング上で言ったけど、外敵のてめえがNOAHの舵を握ってどこに連れて行くんだ? お前が行きたいところにみんな行きたいと思ってるのか? そんなことねえだろ。俺、そしてNOAHファン、NOAHを応援してくれるクソヤローどもが行きたいのはプロレス界の頂点だ。俺がNOAHの舵を握ってプロレス界の頂点まで連れていってやる」