【丸藤正道インタビュー】“NOAH25周年をGHCヘビー級王者として迎える”GHCヘビー級王座への挑戦権を掴むため、杉浦貴との一騎打ちに臨む丸藤正道の想いとは!?
10月14日後楽園ホール大会にてGHCヘビー級王座に杉浦貴が挑戦表明した後に待ったかけ、11.6後楽園ホール大会にてその杉浦と次期挑戦者決定戦を戦うことになった丸藤正道に話を聞いた。この時期挑戦者決定戦で勝利した選手が11.17名古屋の齋藤彰俊の引退大会にてGHCヘビー級王座に挑戦することが決まる。
GHCタッグ王者のパートナー同士の闘い、齋藤彰俊の引退へ対する想い、そして何より丸藤正道と杉浦貴が一騎打ちをするという重み。
この戦いにかける丸藤正道の本心に迫った。
なおこちらのインタビューはNOAH公式YouTubeにて公開されています。
ぜひこちらもご視聴ください。
■視聴URL:https://youtu.be/I_tH6NZNYsk
【選手インタビュー】
--10.14後楽園ホール大会で、清宮海斗選手の持つGHCヘビー級王座に挑戦表明した杉浦貴選手に待ったをかける形で丸藤選手も挑戦表明されました。改めてその心境を教えてください。
丸藤「この行動に関してはいろいろな気持ちがあって。まずはN-1に(自分が)出ていないという点で、挑戦という資格はないんじゃないかと思われることがたぶん多いと思うんですけども、僕と杉浦さんもやはりGHCのタッグのチャンピオン。NOAHのタッグの象徴である二人であるし、俺は十分資格というものはある、それだけでも俺はあると思っているので。周りの人間がそのタッグのベルトというものを少し軽く見ているというか。もっと重く見てもいいんじゃないか。来年NOAHが25周年という中で、自分の中で2つ選択肢があって。25年を迎えてその25周年イヤーの中でベルトを狙っていくという。あとは25年に入る前にベルトを獲って、ベルトを持ったまま25周年を迎える。自分は後者を考えていて。僕たちもベルトをあの日(10月14日後楽園ホール)防衛しました、清宮も防衛しました、あそこで杉浦さんが出て行って。これはそのままにしておいたら俺機械逃すぞ、と。だから自分も出て行って、みたいな」
--11月6日の後楽園ホール大会でその杉浦選手とのGHCヘビー級王座への次期挑戦者決定戦が決定しました。
丸藤「いいんじゃないですか?お互いやりあって。それならいろんな資格という点でも問題はないんじゃないかな」
--その決定戦に勝った選手が11月7日の名古屋大会でGHCヘビー級王座に挑戦します。
丸藤「譲れないですね。俺も彰俊さんには思い入れあるし、(齋藤と杉浦の)出身が一緒とか全然関係ないんで。やっぱり齋藤彰俊という人間が引退する大会で、何か伝えたいものがあるのは俺も一緒なんで」
--齋藤彰俊選手との縁についてお伺いしたいです。
丸藤「やっぱりベルトを一緒に獲ったことも大切なことだし、僕的にはリング上よりも…。今はね、“NOAHではお酒強い”と言われている僕ですが、一昔前は“齋藤彰俊最強伝説”がありましたからね。歳を重ねて、お酒の入りも弱くなったかもしれませが、やっぱり俺の中では“齋藤彰俊最強伝説”。ちょっとそこも俺的には引っかかるからね」
--齋藤選手と初めてお会いした時のことを教えてください。
丸藤「NOAHにあの人が乱入してきたときじゃないですかね、青柳館長と。プロレスファンの時から見ていた人なんで、おもしろいなと思いましたね。あの目つきだけは怖いですけどね。空手の世界からプロレス。スタイルであったりとか基本的な部分というのはやっぱり全然違うんで。僕は全日本プロレス出身で今はNOAHで、そのスタイルと新日本さんのスタイルとか細かいところで違いがあるし。同じプロレス界の中でもただでさえそういうものがあるのに、元々が空手から来てるっていう。おそらく僕たちがやっていたようなプロレスラーになるための練習というのはそこまでやってないだろうし。純粋に闘いというものだけを求めてリングに来たんだなっていう印象ですよね」
--齋藤選手は過去のインタビューで“丸藤選手の背後に三沢社長を感じる”とおっしゃっていましたが、その点についてはいかがでしょうか?
丸藤「あの人が俺をどう見ているかだと思うので、俺がそうですねとか 違いますとか言うことじゃないと思うし。齋藤さんがそうやって言っているなかにあの人の名前が出てくるってことは、俺に対しても何か深い思い入れというかそういうものをしっかり持ってくれてるというのを感じますね」
--齋藤選手の引退を聞いたときはどのような気持ちだったのでしょうか?
丸藤「まぁでもビックリしたと同時にどこで自分の引退を決めたかっていうのは非常に気になるんですけども、何か思い当たる部分がしっくり着てああいう発言になったと思うので。誰しもがプロレスラーはその日が来る。だからこそ何か齋藤彰俊という人に(みんなが)何かを感じてほしい」
--では現在のGHCヘビー級王者である清宮選手について伺います。率直な印象はいかがでしょうか?
丸藤「NOAHで25年ずっと俺もやってきて、僕もぺーぺーから始まっていろんな先輩方がいて、いろんな先輩方を見て育って闘って。そういう人たちもみんないなくなって。旗揚げという点で言うと僕と杉浦さんしかもう残っていない。結構何年か苦しい時期、会社という部分と選手の層であったりとか。若い選手がなかなか入ってこない。そんな中で清宮というのはNOAHに入ってNOAHで育ってデビューしてチャンピオンになって。俺もずっと待ち望んでいた人材ですよね。
例えば俺とか杉浦さんがいくら昔の話をしたところでそれは昔話であって、今彼がチャンピオンであり彼を応援したいというファンの人たちがたくさんいるんで。本当にそういう存在になってくれて嬉しいし。プレッシャーをかけられることもあるだろうし、プレッシャーになることもたくさんあるだろうけど、その世界、その団体でトップになる人間というのはそんなの天命なんで。しっかりそこは受け入れて乗り越えていったらこの世界でも、NOAHだけじゃなくて日本のプロレス、世界のプロレスにも名が響く存在になれると思うので。
今回、杉浦選手とシングルマッチをやって、俺が勝てば彼とやることにはなるんですけども、NOAHにとっても救世主と言えば彼なんじゃないかなと思います」
--丸藤選手が王座を獲ると時計の針が戻る、時代が逆行してしまうという意見もありますがどのように受け止められていますか?
丸藤「逆に戻らないですよ、ベルトだけじゃ。時計って俺一つだけじゃないと思っているんで。彼が今ずっと刻み続けてきた時計っていうのは、ベルトを失ったとしてもその時間というのは戻ることじゃなくて、さらに未来のために動いていくことになると思うし。それがベルトを持っていようが持ってまいが。俺は俺でもし挑戦することができて勝つことができれば、自分の時計を進めることができるし」
--清宮選手は“若い力で”と常に言っていますが、この発言についてはどう感じられていますか?
丸藤「そうしてもらわないと困りますよね。俺もだってヘビー級に行って、まだ 三沢さんいて小橋さんいて秋山さんいて田上さんいて、そういう人たちにも俺は勝っていかなきゃいけないっていうので、動いたもんね。気持ちわかりますよ、だから。清宮はそれを変えていく力を持っている。これからアイツのベルトを奪ってやろうっていう立場で彼をそうやって褒めるのはなんかおかしな話だけども。俺も超えられなかったですよ、やっぱ三沢さんとか。いくら俺がベルトを持とうが試合で追い詰めようが、やっぱりNOAHの顔は三沢さんだったし。影響力という点ではかなわないなっていふうにずっと感じてた中で、いろんなタイミングでこういう世代交代というか、ぜひとも彼には俺がまだ動けるからそういう部分すらも覆して欲しいですね。
自分を過信するわけじゃないですけど、“じゃ、譲るよ”って言って譲るもんでもないし。“なんで譲らないんだよ”って言われても“そんなものどうやって譲るんだよ”っていう話だし。周りの人間の気持ちと行動を動かしていかないと変わらないと思うんで。伸びしろだらけですよ、まだ彼は。もっと自己主張していいと思いますよ?みんな。プロレスラーとしていいものを持っている選手はいっぱいいるんで。何かどこかでちょっと遠慮した気持ちが見え隠れするときがあるので、自信をもってプロレスを思いっきりやればどんどんどんどん世間にも響いていくので」
--では11.6後楽園ホール大会で、杉浦選手との次期挑戦者決定戦が決定しましたが、どのような試合になると思いますか?
丸藤「今までの中でもいろんな意味合いが含まれてる想いというか、(そういう)シングルマッチになると思うので、多くのプロレスファンの人にも観て欲しいし。そして俺と杉浦さんの中でもやっぱお互いが、何かがある時にやりましょうよっていう感覚なんで。俺らの1年、2年先って、本当にどうなるかわからないぐらいのキャリア、年齢になってきてるんで。大事に闘いたいですね。
昔と比べるっていうことがいいことなのか悪いことなのかっていうのがなかなか難しいところがあるんですけど、あの時代にそのプロレスを楽しんでいた人たちが、今よりも“0”がいくつも多いファンの人たちを惹きつけてたっていう現実はある中で。それはもちろんね、三沢さんとか小橋さんとか、プロレスラーの中のプロみたいな人たちが揃ってたからこそっていうのもあるんですけど、と言ったところで僕と杉浦さんはあの人たちじゃないし。だけどもあの頃は経験している。というその中で、闘いというものを、どこか感情を揺さぶるとか何か哀愁を感じるとか、そういうものを見せられる年齢とキャリアになったと思うので。
今若い子たちが何か目指しているスタイルと、もしかしたらちょっと違う試合になるかもしれないというのは確か。だからこそ今のファンの人にもみて欲しいし、どこか頭の片隅にNOAHというものが残っている昔のファンの人にももう一回見に来てもらって。俺らきっかけでまた若い選手、いい選手をみてもらってっていう。だからこそしっかり試合しなくちゃいけないなと思います」
--では最後に改めてファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
丸藤「11.6後楽園ホール大会、久々に杉浦貴とシングルマッチをやります。本当に自分自身のもいろんな想いを込めてこの試合に望みたいと思っています。齋藤彰俊という人間に対しても何か伝えることができたらなと思っているので、結果を残して齋藤彰俊引退記念大家、GHC王座に挑戦して、トップに立って25周年を迎えたいと思っています。ぜひとも会場の方に足を運んでいただいて、どうしても来れないという方はABEMA無料生中継ですので、プロレスリング・ノア、全力で楽しんでください。よろしくお願いします。」
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STAR NAVIGATION 2024
・日程:2024年11月6日(水)開始 18:30/開場 17:30
・会場:東京・後楽園ホール
〇小中学生入場無料!
〇高校生シート 2,000円販売!
※どちらも当日のみ対応となります。
【11.6後楽園ホール大会 チケット販売所】
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ローソン、ミニストップ店頭ロッピーにて購入可能
■後楽園ホール事務所 03-5800-9999
■11.6後楽園ホール大会詳細は こちら
皆様のご来場、お待ちしております!